適応
高脂血症,家族性高コレステロール血症 注意適用前に検査を実施し,高脂血症,家族性高コレステロール血症であることを確認した上で適用考慮.高コレステロール血症が主な異常である高脂血症によく反応する
用法
1日10mg 分1~2(増減) 重症の場合は1日20mgまで増量できる 注意メバロン酸の生合成は夜間に亢進することが報告されている為,適用にあたっては,1日1回投与の場合,夕食後投与が望ましい
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠授乳婦
注意
〈基本〉
①予め高脂血症の基本である食事療法を行い,更に運動療法や高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も考慮
②投与中は血中脂質値を定期的に検査し,治療に対する反応が認められない場合は投与を中止
〈その他〉
①動物に投与した実験(10・30・100mg/kg/日,24カ月間)において,100mg/kg/日投与群(最大臨床用量の250倍)の雄にのみ肝腫瘍の発生が対照群と比較して有意に認められているが,雌には認められていない
②動物に投与した実験(12.5・50・200mg/kg/日を5週及び12.5・25・50・100mg/kg/日を13週)において,100mg/kg/日投与群で脳の微小血管に漏出性出血等が認められている
患者背景
〈合併・既往〉
①甲状腺機能低下症(横紋筋融解症が現れ易い報告)
②遺伝性の筋疾患(筋ジストロフィー等)又はその家族歴(横紋筋融解症が現れ易い報告)
③薬剤性の筋障害の既往歴(横紋筋融解症が現れ易い報告)
④アルコール中毒(肝機能障害を悪化.又,横紋筋融解症が現れ易い報告)
⑤重症筋無力症又はその既往歴〔重症筋無力症(眼筋型,全身型)が悪化又は再発〕
〈腎〉
①腎機能検査値異常〔フィブラート系薬剤は,治療上やむを得ない場合にのみ併用.併用する場合は,定期的に腎機能検査等を実施し,自覚症状(筋肉痛,脱力感)の発現,CK上昇,血中及び尿中M