診療支援
薬剤

ゾレドロン酸水和物新様式EH
3999
zoledronic acid hydrate
ゾメタ Zometa(ノバルティス)
 点滴静注用:4mg(ゾレドロン酸として)/5mL/V・100mL/V
AGゾレドロン酸「サンド」(4 サンド),ゾレドロン酸(4 バッグ4 各社)

適応

1悪性腫瘍による高Ca血症

2多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変

用法

14mgを生食液又は5%ブドウ糖液100mLに希釈し,15分以上かけて点滴静注 ►再投与が必要な場合には初回投与による反応を確認するために少なくとも1週間の投与間隔をおく 24mgを生食液又は5%ブドウ糖液100mLに希釈し,15分以上かけて3~4週間間隔で点滴静注 注意

1軽症(血清補正Ca値12mg/dL未満)の高Ca血症では,補液による効果不十分で症状の改善がみられない等本剤の投与が必要と判断される場合に投与

1悪性腫瘍による高Ca血症に再投与の際は,初回投与と同様に4mgを点滴静注(日本人で4mgを超えた用量の再投与及び3回以上の投与経験なし)

2腎機能障害では,血漿中濃度が増加するので,高Ca血症の治療に用いる場合を除き,腎機能の低下に応じて投与量を調節(添付文書参照)

!警告

1)点滴静注のみに用いる.又,投与は必ず15分間以上かけて行う(5分間で点滴静注した外国の臨床試験で,急性腎不全発現例が報告)

2)悪性腫瘍による高Ca血症患者に本剤を投与する場合,高Ca血症による脱水症状を是正するため,輸液過量負荷による心機能への影響を留意しつつ十分な補液治療を行った上で投与

禁忌

1)過敏症(本剤,他のビスホスホネート)

2)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①癌治療に十分な知識・経験を持つ医師の下で,本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ使用

②本剤の各投与前に腎機能検査(血清クレアチニン,BUN等)実施.又,投与後は定期的に腎機能検査(血清クレアチニン,BUN等)実施.投与後に腎機能が悪化→中止等処置

➌投与後は,血清補正Ca,P,Mg,K等の変動に注意.低Ca血症が投与初日~10日目頃に出現の可能性→血清補正Ca値には特に注意.尚,2では必要に応じてCa及びビタミンDを補給させるよう指導

➍ビスホス

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