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GL2020年改訂版 弁膜症治療のガイドライン
治療のポイント
・経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)が普及し大動脈弁狭窄症の治療の中心となりつつある.
・僧帽弁閉鎖不全症に対しては,外科的な弁形成術が長期予後も良好で推奨されるが,経カテーテル治療も限られた患者に対しては有用であることが示された.
・ロボット僧帽弁形成術を含む低侵襲心臓手術(MICS)により弁膜症治療の選択が拡大してきた.
・弁置換術においては,最近の生体弁は耐久性が向上しているため,若年者においても術後ワルファリンを必要としない生体弁を選択するケースが増加してきた.
・大動脈弁狭窄症に対しては,年齢や併存症から手術リスクを計算し,患者の希望も考慮し外科的弁置換術かTAVIを選択する.TAVIは長期成績のエビデンスが乏しいため,長期予後が見込める患者には外科的大動脈弁置換術が推奨される.
・外科的弁置換においては,生体