診療支援
治療

高血圧性腎障害(腎硬化症,悪性高血圧)
hypertensive kidney injury(nephrosclerosis,malignant hypertension)
田村功一
(横浜市立大学主任教授・循環器・腎臓・高血圧内科学)

頻度 よくみる(悪性高血圧は近年では減少傾向とされるが,国内での正確な発症数/頻度は不明である.また,腎硬化症は高齢化にも伴い新規透析導入患者における原因として18%以上を占めるなど近年増加している)

GLエビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023

GL高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)

GL高血圧診療ガイド2020

ニュートピックス

・日本透析医学会の「わが国の慢性透析療法の現況(2021年12月31日現在)」によると,2021年導入患者の原疾患で最も多いのは糖尿病性腎症で40.2%,次いで腎硬化症の18.2%,慢性糸球体腎炎の14.2%であり,近年では糖尿病性腎症と慢性糸球体腎炎は減少傾向であるが,腎硬化症は2019年に慢性糸球体腎炎を抜いて第2位となって以降も持続的な増加傾向を呈しており,腎硬化症に対する対策の重要性が指摘されている.

治療のポイント

・腎硬化症の治療ではCKD

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