頻度 よくみる
治療のポイント
・鉄欠乏の有無や,症状を悪化させる要因を十分に考慮して非薬物療法を行ったうえで,薬物療法を行う.
・ドパミン作動薬が第1選択であり,必要に応じてガバペンチンエナカルビルなどを併用する.
・ドパミン作動薬は少量での投与が基本であり,用量の増加・長期投与によりオーグメンテーションとよばれる症状の増強が生じることに注意する.
◆病態と診断
A病態
・中枢神経系のドパミン機能異常を背景とする,感覚運動障害である.
・病態には,中枢の鉄欠乏や,ドパミン機能異常が想定されているが,まだ十分に解明されていない.
・1次性RLSは発症年齢が若く,小児期より発症する場合には,半数以上で家族歴がある.
・2次性RLSの背景としては,鉄欠乏性貧血,胃切除後,腎不全,妊娠,神経疾患,リウマチ性疾患,薬剤性などがある.
B診断
・診断は,「睡眠障害国際分類(第3版)」の診断基準に基づいて臨床的に診断する.①
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/プラミペキソール塩酸塩水和物《ビ・シフロール》
- 治療薬マニュアル2024/ロチゴチン《ニュープロ》
- 治療薬マニュアル2024/ガバペンチン エナカルビル《レグナイト》
- 治療薬マニュアル2024/クロナゼパム《ランドセン リボトリール》
- 今日の治療指針2024年版/双極症,躁状態
- 今日の治療指針2024年版/睡眠障害(不眠)
- 今日の治療指針2024年版/過眠症(ナルコレプシーを含む)
- 今日の精神疾患治療指針 第2版/高齢期の睡眠障害
- 今日の精神疾患治療指針 第2版/精神疾患に伴う不眠
- 今日の精神疾患治療指針 第2版/ナルコレプシー
- 今日の精神疾患治療指針 第2版/睡眠薬