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GLうつ病治療ガイドライン(第2版)(2017)
治療のポイント
・診断や服薬アドヒアランス,生活環境を再確認する.
・併存症の影響を考える.
・薬物療法における付加療法を考慮する.
◆病態と診断
A病態
・うつ病は治りやすい病気ととらえられがちであるが,第1選択の抗うつ薬で寛解に至る患者は30~40%でしかない.現在使用されている抗うつ薬の作用機序のほとんどは,モノアミンを上昇させ,神経成長因子などによる神経ネットワーク環境を改善することによるものと考えられており,その過程に関わるトランスポーターなどの個体差などが関与する可能性がある.
B診断
・作用機序の異なる2種類以上の抗うつ薬を十分量,十分期間用いたにもかかわらず,十分に改善しないうつ病を難治性うつ病という.
◆治療方針
A診断を再考する
元気がない,気分がさえない,やる気が出ないなどの症状があるとうつ病にみえてしまう.高齢者の栄養障害,