診療支援
治療

アトピー性皮膚炎
atopic dermatitis
波多野豊
(大分大学教授・皮膚科学)

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GLアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021年版

ニュートピックス

・全身療法薬として,ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体(デュピルマブ)に加えて,ヒト化抗ヒトIL-31受容体Aモノクローナル抗体(ネモリズマブ)やJAK阻害薬(バリシチニブ,ウパダシチニブ,アブロシチニブ)が導入された.

・新たな外用薬(デルゴシチニブ外用薬やジファミラスト外用薬)が導入された.

治療のポイント

・早期寛解導入と長期寛解維持が基本的な考え方である.

・寛解導入期と長期寛解維持期の両者において適切な外用療法の実践が必須である.

・適切な外用治療のみで寛解導入や長期寛解維持が困難な場合は,積極的に全身療法の導入を考慮するなどして,漫然と炎症を遷延させない.

・寛解導入や長期寛解維持が困難な場合は,診断の見直し,環境因子や精神的要因などの悪化因子についての検討と対策を考慮する.

・治療のゴールを明示し

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