診療支援
治療

接触皮膚炎
contact dermatitis
足立厚子
(足立病院・皮膚科アレルギー科部長(兵庫))

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GL接触皮膚炎診療ガイドライン(2020)

治療のポイント

・接触皮膚炎の治療は,原因物質との接触を中止することと,ステロイド外用薬の十分な外用である.

・アレルギー性接触皮膚炎の原因検索には,十分な問診と皮疹分布から関与が疑われるものについての皮膚テストが必須である.

・パッチテストの際には,患者が使用していた持参品とともにJapanese baseline series(JBS)2015()を貼付することが重要である.

・光パッチテスト,オープンテスト,プリックテストが必要な場合もある.

◆病態と診断

A病態

・接触皮膚炎とは,外来性の刺激物質やアレルゲン(ハプテン)が皮膚に接触することによって発症する湿疹性の炎症反応を指す.

・刺激性接触皮膚炎,アレルギー性接触皮膚炎,日光が増悪因子となる光接触皮膚炎(光毒性接触皮膚炎,光アレルギー性接触皮膚炎),アレルゲンの経皮吸収が続くことにより皮

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