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GL尋常性疣贅診療ガイドライン2019(第1版)
治療のポイント
・接触感染で伝播する感染症である.
・確立された薬物療法はなく,尋常性疣贅は液体窒素による凍結療法,伝染性軟属腫はピンセットによる除去が第1選択である.
・両疾患ともに自然治癒も期待される.
◆病態と診断
A病態
・尋常性疣贅はヒトパピローマウイルス,伝染性軟属腫は伝染性軟属腫ウイルスの皮膚感染症である.
B診断
・通常,いずれも視診のみで診断可能である.
・尋常性疣贅は主として顔面や手足に生じ,直径10mm以下のドーム状小結節を呈する.表皮直下まで毛細血管が伸長しており,肉眼でも赤色点として観察される.
・伝染性軟属腫は直径1~5mm(まれに1cmを超える)のドーム状小丘疹で,中央に臍窩(くぼみ)をもち多発することが多い.
◆治療方針
A尋常性疣贅
確立された薬物療法はなく,液体窒素による凍結療法が第1選択である.