診療支援
治療

外陰・腟の疼痛・瘙痒感の鑑別と治療
inflammatory disease and benign tumor of the vagina and vulva
澤田健二郎
(大阪大学大学院准教授・産科学婦人科学)

頻度 よくみる

ニュートピックス

・閉経後の女性ホルモン低下に伴う外陰部・腟の萎縮変化およびそれに伴う身体症状として,局所の所見として外陰腟萎縮(VVA:vulvovaginal atrophy),全身的な症状症候群として閉経後性器尿路症候群(GSM:genitourinary syndrome of menopause)という概念が提唱されている.

・近年,腟のかゆみ・乾燥・性交痛・尿漏れなどの症状の改善を目的として,自由診療で炭酸ガスフラクショナルレーザーを用いた施術が行われている.

治療のポイント

・外陰や腟の疼痛・瘙痒感は頻度が高く,若年者から高齢者まで幅広くみられる.

・外陰や腟の疼痛・瘙痒感を認める疾患は,良性・炎症性疾患が主であるが,まれに外陰パジェット病などの悪性疾患のことがあり,その鑑別が重要である.しかしながら,早期では外陰炎との鑑別が困難であり,ステロイド治療などが奏効しない悪性

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら