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GL本邦における新生児低酸素性虚血性脳症に対する低体温療法の指針(2011)
ニュートピックス
・新生児低体温療法が標準的な治療として行われるようになり,新たな治療戦略が検討されている.主なものとして,より治療対象を広げるための「新生児低体温療法適応基準拡大のための安全性試験」(症例登録は終了済み)や,低体温療法のadd-onの治療として「自己臍帯血幹細胞治療」や「エリスロポエチンの投与」などが挙げられる.
治療のポイント
・新生児低体温療法はいかに「早く開始」し,「安全」に「安定して」行うかが重要である.
・低酸素性虚血性脳症の診療は,低体温療法のみならず,退院後の精神運動発達に関する長期のフォローアップの体制や,場合によっては在宅医療のスムーズな導入も重要である.
◆病態と診断
A病態
・低酸素性虚血性脳症は,周産期(分娩前・分娩中・分娩後)における何らかのイベントにより,胎児が虚血