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GL小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン(2015)
治療のポイント
・自律神経失調状態による循環不全が疾患の中核と考えられている.
・そのため治療は循環動態の安定と自律神経安定である.
・自律神経失調状態悪化の原因に患者の不安などの精神状態が関与するため,不安軽減などが治療の1つとなる.
・症状が遷延化するため社会生活上支障をきたす(不登校など)こともあり,いわゆる心身両面からの治療が必要になる.
◆病態と診断
A病態
・起立性調節障害は臥位から立位姿勢をとるときにめまい,立ちくらみなどの起立失調症状を呈する疾患であり,自律神経失調状態が原因とされている.
・小学校高学年から高校生にかけて多くみられ,成人すると軽快する場合も少なくない.そのため不登校との関連が強い.
・症状は午前中が強く,午後からは軽快する場合が多い.そのためいわゆるなまけ,詐病と間違われることもある.
B診断
・ガイドライン