頻度 よくみる(乳児で約10%,3歳児で約5%,学童で約2~5%,全年齢1~2%)
GL食物アレルギー診療の手引き2020
GL食物アレルギー診療ガイドライン2021
ニュートピックス
・近年,ナッツ類の消費量増加に伴い,クルミ,カシューナッツアレルギーを中心とするナッツ類のアレルギーが急増している.
・卵黄による新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症が増加している.
・2022年に欧州のアレルギーと喘息に関する国際的学術組織であるGA2LENのガイドラインにて経口免疫療法が高いエビデンスレベルとされ,4~11歳の重篤なIgE依存性ピーナッツアレルギーに,専門医の下での特定のプロダクトを使った治療が推奨された.
治療のポイント
・診断および耐性獲得の確認のために食物経口負荷試験が必須である.
・段階的に負荷試験を行っていくことが推奨される.
・経口免疫療法の有効性は明らかであるが,副反応の頻度は高く,一般診療としては