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GL細菌性髄膜炎診療ガイドライン2014
ニュートピックス
・髄液検体を用い,主要な髄膜炎原因微生物を網羅的に検出可能な全自動多項目遺伝子検査システム(FilmArray髄膜炎・脳炎パネル)が保険収載された.
治療のポイント
・早期診断・早期治療が予後を左右するため,全身状態不良な小児の診察にあたっては,常に髄膜炎を考慮する.
・初期治療薬は,耐性菌も含め主要な原因微生物をカバーできるように選択する.
・髄膜炎の抗菌薬治療では,髄液移行性のよい薬剤を選択し,β-ラクタム系抗菌薬投与の場合,髄液内に十分な量を移行させるため,通常使用量の2~3倍量を投与する.
◆病態と診断
A病態
・鼻咽頭粘膜などに定着した病原微生物が血流に侵入後,血液脳関門を突破することにより細菌が髄腔内に浸潤し,髄膜炎を発症する.
・隣接臓器の炎症や,手術や外傷などで外部と髄腔が交通することにより細菌が直接浸潤し発症する場
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