適応
中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制 注意
1)アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用
2)本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない
3)アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において本剤の有効性は未確認
4)他の認知症性疾患との鑑別診断に留意
用法
1日1回5mgから開始し,1週間に5mgずつ増量し,維持量として1日1回20mg 注意
①1日1回5mgからの漸増投与は,副作用発現を抑える目的→維持量まで増量
②高度の腎機能障害(Ccr<30mL/min)→状態を観察しながら慎重投与,維持量は1日1回10mg
③医療従事者,家族等の管理下で投与
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
➊投与開始初期でめまい,傾眠あり.転倒等を伴う場合もあり→注意
➋中等度及び高度アルツハイマー型認知症では,運転等危険を伴う機械の操作能力が低下あり.又,本剤により,めまい,傾眠等→運転不可
③効果が認められない場合,漫然と投与しない
〈適用上〉
➊OD錠舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため,水なしで服用可能.水で服用も可
➋OD錠寝たままの状態では,水なしで服用させない
③OD錠吸湿により錠剤表面がざらつく
④OD錠〔5・10mg〕錠剤表面に使用色素による赤色,黄色の斑点
患者背景
〈合併・既往〉
①てんかん又は痙攣の既往(発作を誘発又は悪化)
②尿pHを上昇させる因子(尿細管性アシドーシス,重症の尿路感染等)(尿のアルカリ化により本剤の尿中排泄率低下し,血中濃度上昇)
〈腎〉腎排泄型であり排泄が遅延 〈肝〉高度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)臨床試験で除外されている
〈妊婦〉妊B2有益のみ(動物で移行.動物で胎児・出生児の体重増加抑制) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉臨床試験は未実施
相互
〈併用注意〉
1)ドパミン作動薬