診療支援
薬剤

アルプロスタジル新様式
219
alprostadil(PGE1)
パルクス Palux(大正)
 :5・10μg/1・2mL/A
 注ディスポ:10μg/2mL/シリンジ(キット)
リプル Liple(田辺三菱)
 :5・10μg/1・2mL/A キット:10μg/2mL/シリンジ
アルプロスタジル(5・10μg Kit5・10μg 各社)

適応

1慢性動脈閉塞症(バージャー病,閉塞性動脈硬化症)における四肢潰瘍並びに安静時疼痛の改善

2次の疾患における皮膚潰瘍の改善:進行性全身性硬化症,全身性エリテマトーデス

3振動病における末梢血行障害に伴う自覚症状の改善並びに末梢循環・神経・運動機能障害の回復

4糖尿病における皮膚潰瘍の改善

5動脈管依存性先天性心疾患における動脈管の開存

6経上腸間膜動脈性門脈造影における造影能の改善

用法

141日1回1~2mL(5~10μg)をそのまま又は輸液に混和して緩徐に静注又は点滴静注(増減) 5輸液に混和し,開始時5ng/kg/分として持続静注 ►その後は症状に応じて適宜増減して有効最少量とする 61回1mL(5μg)を生食液で10mLに希釈し,造影剤注入30秒前に3~5秒間で経カテーテル的に上腸間膜動脈内に投与 注意

①輸液以外の他の薬剤と混和使用しない.但し血漿増量剤(デキストラン,ゼラチン製剤等)との混和は避ける.尚,持続投与を行う場合には,ライン内での凝集を防ぐため,必ず単独ラインで投与

②経上腸間膜動脈造影に用いる際は,凝集・クリーミングを起こす可能性→造影剤と直接混和しない.又,本剤投与後,カテーテル内を生食液で洗浄してから造影剤を投与

!警告

‍ 動脈管依存性先天性心疾患(新生児)に投与する場合には,投与により無呼吸発作が発現することがあるので,呼吸管理設備の整っている施設で投与

禁忌

1)重篤な心不全(増強)

2)出血(頭蓋内出血,消化管出血,喀血等)(出血を助長)

3)妊婦・妊娠

4)過敏症

注意

〈基本〉14

①本剤は対症療法であり,投与中止後再燃することがあるので注意

②心不全,肺水腫,胸水が現れることあり→循環状態(血圧,脈拍等)を十分観察.又,動悸,胸苦しさ,呼吸困難,浮腫等が認められた際は中止し処置.特に高齢者は心機能等生理機能が低下しているので,観察しながら慎重に投与

4

①糖尿病治療の

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