適応
1感染性腸炎 〈適応菌種〉バンコマイシンに感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA),クロストリジウム・ディフィシル 〈適応症〉感染性腸炎(偽膜性大腸炎を含む)
2骨髄移植時の消化管内殺菌
注意
1)使用にあたり,耐性菌の発現を防ぐため,原則として他の抗菌薬及び本剤に対する感受性を確認
2)感染性腸炎(偽膜性大腸炎を含む)への使用にあたり,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与
用法
11回0.125~0.5g 1日4回(増減) 21回0.5g 1日4~6回(増減) ►非吸収性の抗菌薬及び抗真菌薬と併用 注意感染性腸炎に投与時,7~10日以内に下痢,腹痛,発熱等の症状改善の徴候が全くみられない場合は投与を中止
!警告
本剤の耐性菌の発現を防ぐため,適応注意,注意〈基本〉を熟読の上,適正使用に努めること
禁忌
本剤の成分によるショックの既往歴
注意
〈基本〉本剤の使用にあたり,耐性菌の発現を防ぐ為,以下のことに注意
①感染症の治療に十分な知識と経験をもつ医師又はその指導の下で行う
②投与期間は,感染部位,重症度,患者の症状等を考慮し,適切な時期に,本剤の継続投与が必要か否か判定し,疾病の治療上必要な最低限の期間の投与にとどめる
〈適用上〉
①調製方法:本剤はバイアル入りの散剤(無菌).骨髄移植時の消化管内殺菌を目的とする場合は,注射器を用い5~10mLの溶解液(注射用水等)で溶解
➋調製時:薬剤溶液そのままで服用しにくい場合には,単シロップ等で矯味してもよい
➌服用時(骨髄移植時の消化管内殺菌を目的とする場合):溶解後は直ちに服用.又,服用にあたっては口腔内殺菌のために薬剤溶液で十分含嗽した後飲用することが望ましい
患者背景
〈合併・既往〉
①本剤の成分又はペプチド系抗生物質,アミノ配糖体系に対し過敏症の既往歴
②ペプチド系抗生物質,