適応
〈適応菌種〉アスペルギルス属及びカンジダ属 〈適応症〉
1真菌血症,呼吸器真菌症,消化管真菌症
2造血幹細胞移植患者におけるアスペルギルス症及びカンジダ症の予防
用法
〔アスペルギルス症〕1日1回50~150mg 点滴静注 ►重症又は難治性:増量可,1日300mgを上限 小児1日1回1~3mg/kg ►重症又は難治性:増量可,1日6mg/kgを上限 〔カンジダ症〕1日1回50mg 点滴静注 ►重症又は難治性:増量可,1日300mgを上限 ►点滴静注時は,生食液,ブドウ糖液又は補液に溶解し,75mg以下では30分以上,75mgを超えて投与する場合は1時間以上かける 小児1日1回1mg/kg ►重症又は難治性:増量可,1日6mg/kgを上限 ►点滴静注時は,生食液,ブドウ糖液又は補液に溶解し,1時間以上かけて行う ►〔共通〕溶解には,注射用水を使用不可(溶液が等張とならないため) 21日1回50mg 点滴静注 小児1日1回1mg/kg 点滴静注 注意
①アスペルギルス症及びカンジダ症
a)体重50kg以下は,体重換算で1日当たり6mg/kgを超えない
b)小児体重50kg以下は,1日当たり300mgを超えない
②2
a)好中球数が500個/mm3以上に回復する等,適切な時期に投与を終了
b)体重50kg以下には,体重換算で1日当たり1mg/kgを超えない
c)小児好中球数が500個/mm3以上に回復する等,適切な時期に投与を終了
d)小児体重50kg以上には,1日当たり50mgを超えない
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる
②投与開始後において,原因菌がアスペルギルス属又はカンジダ属でないことが明確になった場合,又は本剤投与で効果が認められない場合は,漫然と使用せず,他の薬剤に変更するなど適切な処置
③白血球減少,好中球減少,溶血性貧血(血管内溶血を含む),血小板減少