診療支援
薬剤

ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム新様式
1315・1329
betamethasone sodium phosphate
〔眼科用〕
リンデロン Rinderon(シオノギ)
 点眼液:0.01%(5mL/本)
〔眼科・耳鼻科用〕
サンベタゾン Sanbetason(参天)
リンデロン Rinderon(シオノギ)
 :0.1%(5mL/本)
リノロサール Linolosal(わかもと)
 :0.1%(5mL/本)
ベタメタゾンリン酸エステルNa・PF(点眼点耳点鼻0.1% ロートニッテン)

適応

〔眼科用〕外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎,結膜炎,角膜炎,強膜炎,上強膜炎,前眼部ぶどう膜炎,術後炎症) 〔耳鼻科用〕外耳,中耳(耳管を含む)又は上気道の炎症性・アレルギー性疾患(外耳炎,中耳炎,アレルギー性鼻炎等),術後処置

用法

〔眼科用〕1回1~2滴 1日3~4回点眼(増減) 〔耳鼻科用〕1日1~数回 点耳・点鼻・耳浴・ネブライザー又はタンポンにて使用,又は患部に注入(増減)

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが,本剤投与により全身性の作用(クッシング症候群,クッシング様症状,副腎皮質機能抑制,小児の成長遅延,骨密度の低下,白内障,緑内障,中心性漿液性網脈絡膜症を含む)発現の可能性.特に長期間,大量投与の場合は定期的に検査を行い,全身性の作用が認められた場合は処置

②連用により,数週後から眼圧亢進,又,緑内障が発現→定期的に眼圧検査実施

③長期連用回避

患者背景

〈合併・既往〉

①以下の患者:不可(やむを得ない場合を除く)

a)角膜上皮剥離又は角膜潰瘍(増悪)

b)ウイルス性結膜・角膜疾患,結核性眼疾患,真菌性眼疾患又は化膿性眼疾患(増悪)

c)〔0.1%〕耳又は鼻に結核性又はウイルス性疾患(増悪)

〔0.1%〕糖尿病(増悪)

〈妊婦〉妊C有益のみ.長期・頻回使用回避 〈小児〉2歳未満は慎重に.臨床試験は未実施 〈高齢〉減量等注意

副作用

〈重大〉

1)緑内障(連用で数週間後から眼内圧亢進,又緑内障発現)

2)角膜ヘルペス,角膜真菌症,緑膿菌感染症等を誘発

3)眼部の穿孔(角膜ヘルペス,角膜潰瘍又は外傷等に使用で穿孔)

4)後嚢白内障(長期使用による)

〈その他〉

1)過敏症(刺激感)

2)〔角膜沈着物(術後炎症に使用時)〕

3)耳・鼻〔0.1%〕(局所に化膿性の感染症)

4)下垂体・副腎皮質系機能(長期使用で抑制,〔0.1%〕クッシング症候群)

5)その他(全身投

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