診療支援
診断

13 悪性症候群・セロトニン症候群

悪性症候群(神経遮断薬悪性症候群)

主に抗精神病薬の使用もしくは抗パーキンソン病薬からの離脱によって生じる,意識障害・筋固縮・高体温・自律神経症状を呈する重篤な疾患である.

反響言語,常同症,衒奇症(芝居じみた動作),姿勢保持などがあれば悪性緊張病を疑うが,両者の鑑別は臨床上困難なこともある.

悪性症候群は1.47:1で男性に多い.20歳台に多く,以後は漸減する〔Acta Psychiatr Scand. 2017 May;135(5):398-408. PMID:28144982〕.


悪性症候群の所見(第2世代抗精神病薬による155症例)

第1世代抗精神病薬と比較して第2世代抗精神病薬(特にクロザピン)は筋固縮などの錐体外路症状が軽度の傾向がある〔Br J Psychiatry. 2012 Jul;201(1):52-6. PMID:22626633〕.

初発症状は精神状態の変化

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