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6 上部消化管出血

上部消化管出血の疫学

消化性潰瘍,逆流性食道炎,食道胃静脈瘤,Mallory-Weiss症候群,悪性腫瘍が主要な原因である.

消化管出血が問題となる逆流性食道炎や消化性潰瘍は高齢者,食道胃静脈瘤は肝硬変のある中年に多い.

Mallory-Weiss症候群は若年~中年者が飲酒後に嘔吐し発症するのが典型的である.

入院を要する急性上部消化管出血は36-172/10万人年の罹患率で,60歳以上が45-73%,75歳以上が22-38%を占める.再出血率は7-16%,死亡率は5-14%とされる〔Best Pract Res Clin Gastroenterol. 2008;22(2):209-24. PMID:18346679〕.


急性上部消化管出血の原因(n=10,398)

真性多血症では,血小板機能異常で血栓と出血傾向,好塩基球増加によるヒスタミン上昇で瘙痒感と消化管潰瘍のリスクが上がるので

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