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26 腸管気腫症・門脈内ガス

腸管気腫症(pneumatosis intestinalis)

原因は多岐にわたるが腸管壊死を除外することが重要である.

腸管粘膜の損傷(虚血,腸管穿孔,炎症,潰瘍,経管栄養チューブ留置,消化管内視鏡など),腸管内圧上昇(腸閉塞,イレウス),α-グルコシダーゼ阻害薬,胸腔内圧上昇(COPDや人工呼吸管理),組織脆弱性(全身性強皮症,ステロイド,化学療法),などが原因として挙げられる.

腹痛(53.9%),下痢(53.0%),腹部膨満(42.4%),嘔気・嘔吐(14.3%),血便(12.9%),粘液便(12.0%),便秘(7.8%)が認められるが,無症状で偶発的に発見されることもあり(9.2%),疫学はよくわかっていない〔World J Gastroenterol. 2013 Aug 14;19(30):4973-8. PMID:23946603〕.

腹部CT

仰臥位腹部CTにおいて背側に

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