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2 “肝障害”の判読

“肝障害”の分類

6週間以内を急性,6か月以内を亜急性,6か月以上を慢性とする(慢性肝炎の診断には6か月以上の経過が必要).

慢性肝炎は脂肪肝,アルコール性肝障害,B型肝炎,C型肝炎によるものが多い.

“肝障害”は,肝逸脱酵素上昇,胆道系酵素上昇,肝合成能低下の3つに分けて考えるとよい.

慢性肝炎の原因(イタリアにおいて受診歴のある12,262名)

NAFLDは受診しないことが多いため過小評価されている.日本におけるNAFLDの有病率は40-60歳台男性の34.9%,女性の11.7%である〔Clin Nutr. 2017 Dec;36(6):1601-8. PMID:27773550〕.


慢性肝炎の鑑別疾患

IgG>2,000mgとなるのは自己免疫性肝炎,IgAが高いのはアルコール性肝炎,IgMが高いのは原発性胆汁性胆管炎である.

コレステロールが高いのは原発性胆汁性胆管炎と甲状腺機

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