診療支援
診断

18 肺塞栓症

肺塞栓症の病歴

突然の呼吸困難が肺塞栓症(PE)の診断に最も重要であるが,胸痛,失神,喀血も肺塞栓症を疑うべき症状である.

胸膜痛,微熱,胸水貯留から胸膜炎との鑑別が問題となることもある.

リスク要因についてはD-17「静脈血栓塞栓症・深部静脈血栓症」も参照のこと

肺塞栓症の症状

呼吸困難は秒単位(44%)~分単位(27%)であることが多いが,時間単位(15%)や日単位(14%)のこともある〔Am J Med. 2007 Oct;120(10):871-9. PMID:17904458〕.


肺塞栓症の身体所見

発熱は認めてもよいが,高熱であれば敗血症性肺塞栓症を考える.

Wheezeがあれば肺塞栓症の可能性は低くなる.

頸静脈怒張,ⅡP亢進,右室拍動はあれば右心負荷所見として重要であるが診断特性は限られる.

片側性の下肢腫脹があれば肺塞栓症の原因となる深部静脈血栓症を示唆する重要な所

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?