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6 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)・高浸透圧性高血糖状態(HHS)

糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)と高浸透圧性高血糖状態(HHS)の疫学

DKAは1型糖尿病で多く,特に若年の糖尿病患者の死亡原因として重要である.

HHSは高齢者に多く,高度脱水による臓器障害が生じ,死亡率が高い.

両者はしばしば合併する.

DKAやHHSの誘因としては,感染症などの急性疾患を常に念頭に入れるべきである.

1型糖尿病では0-263人/1,000人年の頻度で糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)を発症する.特に若年者,女性に多い〔BMJ Open. 2017 Aug 1;7(7):e016587. PMID:28765134(メタ解析)〕.

高浸透圧性高血糖状態(HHS)の死亡率は脱水の程度,年齢,併存症によって異なるが20%と推測されており,DKAの10倍程度である〔Diabetes Care. 2014 Nov;37(11):3124-31. PMID:25342831

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