診療支援
診断

12 副腎偶発腫

副腎偶発腫の鑑別

偶発性副腎腫ではホルモン産生腫瘍と悪性腫瘍を否定する必要がある.

ホルモン産生腫瘍としてはクッシング症候群,褐色細胞腫,(原発性アルドステロン症)のスクリーニング検査を行う.

CT撮影にて副腎偶発腫は4.4%で発見される〔J Endocrinol Invest. 2006 Apr;29(4):298-302. PMID:16699294〕.


副腎偶発腫の内訳(n=2,004)

原発性アルドステロン症の可能性は低いため,高血圧症もしくは低カリウム血症がある場合にのみ疑えばよい.


両側性の腫瘤の場合は副腎不全の可能性についても考える必要がある.


副腎偶発腫に対する検査

最大径≦4cm,単純CT値≦20HU,ホルモン産生なし,ならば経過観察でよい.

潜在性クッシング症候群はDHEA-Sが抑制されていることを確認することが最も簡便なスクリーニング方法である.

ホルモン産生や腫瘤

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