褐色細胞腫・パラガングリオーマの臨床所見
◉高血圧に加え,頭痛,動悸,発汗発作の三徴候が揃えば褐色細胞腫・パラガングリオーマを強く疑う.
◉甲状腺機能亢進症と似た症状をとることもあるが,発作的であること,便秘傾向であること,末梢血管が収縮している(手指は温かくなく,起立性低血圧もよく認める)ことが異なる.
◉高血圧,高血糖を有しながら痩せ形であれば積極的に考える.
●副腎原発例を褐色細胞腫,副腎外の傍神経節由来ではパラガングリオーマと称する.
●10%ルールといわれるが,悪性は11.3%,副腎外発生が9.9%,両側性が8.2%,家族歴があるのは5.0%である〔Biomed Pharmacother. 2000 Jun;54 Suppl 1:164s-168s. PMID:10915016▶〕.
●褐色細胞腫・パラガングリオーマの症候図
●褐色細胞腫の35.6%で