診療支援
診断

1 血尿

着色尿と血尿

尿が赤みを帯びていても尿潜血が陰性ならば血尿以外の着色尿を疑う.

尿潜血が陽性でも尿沈渣で赤血球陰性ならばミオグロビン尿やヘモグロビン尿を考える.

顕微鏡的血尿は特に女性で高頻度に認められる尿所見異常であるが,必ずしも病的意義はなく無症状であれば再検するのが妥当である.

着色尿

重要な鑑別にビリルビン尿,ポルフィリン症がある.

薬剤による黄色~赤色尿:ビタミンB製剤,カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム,サラゾスルファピリジン,リファンピシン,センノシド,セフジニル,チペピジンクエン酸塩,アントラサイクリン系抗癌剤,エンタカポン,イミペネム/シラスタチン,デフェロキサミンメシル酸塩などが知られる.


尿試験紙法の潜血反応と尿沈渣所見との関係

血尿の定義は尿沈渣で赤血球≧5個/HPF,あるいは20個≧/μLである.

尿潜血反応が陽性だが尿沈渣で赤血球陰性ならば,

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