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診断

3 痛風

痛風の臨床所見

大酒家や肥満体型の中年男性において,24時間以内にピークに達し,2週間以内に消失する第1中足趾節(MTP)関節炎が,痛風の典型例である.

耳介や関節伸側・手指などに認める痛風結節は診断的価値がある.

高齢者では腎障害や利尿剤投与を誘因として,男女ともに手指関節を含む多発関節炎で発症し,関節リウマチとの鑑別を要することがある.

日本での痛風と高尿酸血症(>7.0mg/dL)の有病率


痛風のリスク要因

酒類のなかではプリン体が豊富なビール{OR 3.10(1.85-5.21)}でリスクが高いが,ワインやリキュールは有意なリスク要因ではない〔Arch Intern Med. 2010 Jul 12;170(13):1120-6. PMID:20625017〕.


痛風の診断

尿酸結晶は温度が下がると析出しやすくなるため〔Arthritis Rheum. 1972 Mar-A

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