ピロリン酸カルシウム結晶沈着(CPPD)症の疫学
◉高齢者において変形性関節症を素因として発症することが多いが,若年者ではFe・Ca・P・Mgの代謝異常(原発性副甲状腺機能亢進症など)を考える必要がある.
●ピロリン酸カルシウム結晶沈着症の疫学
▶退役軍人における有病率は0.52%である〔Arthritis Care Res(Hoboken). 2017 Sep;69(9):1400-6. PMID:27898996▶〕.
▶ピロリン酸カルシウム結晶沈着症の発症年齢図
●ピロリン酸カルシウム結晶沈着症のリスク要因図
▶若年者では低ホスファターゼ症も鑑別に加えるべきである.
低ホスファターゼ症(指定難病172);厚生労働省作成の診断基準等図
骨のくる病変化,乳歯の早期脱落などを呈する疾患で血清ALP低値が特徴的である.周産期にビタミンB6依存性けいれんを引き起こす重症型から,成人となってから骨折やCPPD症