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7 リウマチ熱・連鎖球菌感染症後反応性関節炎

リウマチ熱と連鎖球菌感染症後反応性関節炎

A群β溶血連鎖球菌(溶連菌)による咽頭炎が主な原因である.

抗菌薬の出現によりリウマチ熱は激減したが,リウマチ熱の診断基準を満たさない連鎖球菌感染症後反応性関節炎は現在でもしばしば経験される.

抗ストレプトリジンO抗体(ASO)や抗ストレプトキナーゼ抗体(ASK)が高値であることは診断に有用である.

リウマチ熱では心炎を高頻度に伴うことが問題であり,再発予防のために長期間の抗菌薬投与を要する.

リウマチ熱は5-51/10万人の頻度である〔Heart. 2008 Dec;94(12):1534-40. PMID:18669552(メタ解析)〕.

リウマチ熱予防は咽頭炎から8-10日以内に抗菌薬を投与すれば可能であると考えられ〔Am J Med. 1951 Jun;10(6):673-95. PMID:14837911〕,日本ではリウマチ熱の頻度は

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