診療支援
診断

4 大球性貧血・巨赤芽球性貧血

大球性貧血の原因

MCV≧130fLであればほとんどが巨赤芽球性貧血である.

100fL<MCV<110fLの場合は巨赤芽球性貧血よりも,アルコール性肝障害,骨髄疾患(骨髄異形成症候群など),網状赤血球増多が原因であることのほうが多い.

大球性貧血の鑑別(n=628)

大球性であるが貧血を伴わない154例のうちビタミンB12欠乏症と葉酸欠乏症は1例ずつのみであり,貧血がなければ巨赤芽球性貧血の可能性は低いが〔Int J Hematol. 2016 Sep;104(3):344-57. PMID:27352093〕,大球性の原因が不明であっても12%が後に骨髄疾患を発症するため経過観察は必要である〔South Med J. 2013 Feb;106(2):121-5. PMID:23380746〕.


機序による大球性貧血の分類

大球性の程度による鑑別の違い


巨赤芽球性貧血の原因

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?