好酸球増加
◉好酸球≧500/μLは好酸球増加症(eosinophilia),好酸球≧1,500/μLで過好酸球増加症(hypereosinophilia)とよぶ.
●末梢血の好酸球≧1,500/μLが1か月以上の間隔を空けて確認された場合や,骨髄の好酸球>有核細胞の20%,好酸球の組織への広範な浸潤,好酸球顆粒蛋白(EGP)の著明な沈着のいずれかがあればhypereosinophiliaと定義する〔J Allergy Clin Immunol. 2012 Sep;130(3):607-12. e9. PMID:22460074▶〕.
●好酸球増加が顕著であるほど臓器障害のリスクが高いため,好酸球>5,000/μLでは無症状であっても慎重に対応したほうがよい.
●好酸球≧20,000/μLでは骨髄疾患の可能性が高くなる.
好酸球増加の原因
◉好酸球増加の原因にはアレルギー疾患,薬剤,寄生虫などの感染症
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/イマチニブメシル酸塩《グリベック》
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/22 ANCA関連血管炎
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/5 白血球数の異常
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/9 血球貪食症候群
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/11 血管内悪性リンパ腫
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/5 粟粒結核
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/6 免疫抑制患者の感染症
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/24 結核性胸膜炎
- 新臨床内科学 第10版/【12】好酸球増加症候群,好酸球性白血病
- 新臨床内科学 第10版/【15】骨髄線維症
- 新臨床内科学 第10版/【22】マクログロブリン血症