血球貪食症候群の疫学
◉サイトカイン・ストームによりマクロファージが活性化し,血球貪食が起こる.
◉遺伝子異常による原発性と,EBウイルスなどの感染症やリンパ腫,自己免疫疾患などに続発する二次性に分類される.
◉原発性血球貪食症候群は乳児期発症が多いが,二次性の血球貪食症候群は全年齢で発症しうる.
◉日本ではEBウイルス関連の血球貪食症候群が最も多い.
●血球貪食症候群は血球貪食性リンパ組織球症(hemophagocytic lymphohistiocytosis:HLH)ともよばれる.自己免疫疾患によるmacrophage activation syndrome(MAS)は類縁疾患である.
●成人の血球貪食症候群の原因(n=733)図
●血球貪食症候群を起こした悪性腫瘍図
●血球貪食症候群を起こした自己免疫疾患図
血球貪食症候群の診断
◉高熱,肝脾腫,複数系統の血球減少が最も重要な所見である.
◉高トリグリセ