HIV感染症の疫学
◉ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症患者の大半は男性である.
◉HIV感染症は20-40代で,後天性免疫不全症候群(AIDS)は30-50代で診断されることが多い.
◉男性間性交渉者(MSM)であることが多いが,MSMや静注薬物使用といったリスク要因が確認できないことも稀ではない.
●診断時の年齢分布(2012-2020年)
▶HIV感染症と診断された8,785例のうち男性は95.2%を占める.図
●感染経路(2019-2020年)図
急性HIV感染症の臨床所見
◉初感染より2-4週間後に急性感染症状を呈することがある.ウイルス量が多いことから,この時期を見逃さないことがHIV感染症を蔓延させないために重要であるが,正しく診断されているのは一部のみである.
◉①1週間以上遷延するインフルエンザ様症状,②伝染性単核症様症候,③無菌性髄膜炎をみた場合には急性HIV感染症を鑑別に加えるべきで
関連リンク
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/2 伝染性単核症
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/4 結核総論
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/5 粟粒結核
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/5 インフルエンザ
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/Gianotti病とGianotti-Crosti症候群
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/トキシックショック症候群(TSS),新生児TSS様発疹症(NTED)
- 臨床検査データブック 2023-2024/クラミジア類 クラミジア・ニューモニエ《肺炎クラミジア》 [保]*
- 今日の診断指針 第8版/EBウイルス感染症
- 今日の診断指針 第8版/HIV感染症/AIDS(妊婦感染を含む)
- 今日の小児治療指針 第17版/ジカウイルス感染症