結核の疫学
◉日本における結核の罹患率は低下してきているが,先進国のなかではまだ高い.
◉免疫能が低下している高齢者で特に多いが,若年者に起こることも珍しくはない.
◉塗抹陽性の結核患者との接触歴があれば新規感染のリスクが高い.
◉成人では感染から年余を経て発症する二次結核の頻度が高く,発症リスク(糖尿病,末期腎不全,アルコール使用障害,悪性腫瘍,免疫抑制薬使用,HIV感染など)が重要である.
◉結核の既往がある場合は1951年以降に6か月以上の治療歴があるかどうかが重要である.
●結核の罹患率図
●年齢階級別結核罹患率(2020年)図
●他者への感染のリスク図
●再発のリスク
▶再発は2.26(1.87-2.73)/100人年で,治療終了後1年未満では4.01(2.51-6.40)/100人年,1-2年で2.36(1.79-3.11)/100人年,2年を超えると1.82(1.37-2.42)/100人年とな
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