診療支援
診断

7 自己免疫性脳炎・橋本脳症

自己免疫性脳炎

抗NMDA受容体抗体脳炎,抗VGKC複合体抗体(抗LGI1抗体,抗CASPR2抗体)関連脳炎の報告が多い.

ウイルス感染の先行を疑う病歴や精神症状,自律神経障害がある難治性てんかんでは,自己免疫性脳炎の可能性を考えるべきである.

関係する抗体の種類によって患者背景,臨床所見,頭部MRI所見,腫瘍の併存率にそれぞれ特徴がある.

自己免疫性脳炎(抗体介在性脳炎)に関連する抗体の内訳(数値は報告数)

自己免疫性脳炎(抗体介在性脳炎)の特徴

新規発症の難治性てんかん重積における自己抗体陽性(初期検査で原因が不明であった130例)

原因不明のてんかん患者において自己抗体陽性の予測


抗NMDA受容体抗体脳炎

抗NMDA受容体抗体脳炎は若年女性に好発し,卵巣奇形腫と関連がある.

精神症状,ジスキネジア,てんかんで発症するのが典型的である.

頭部画像では異常所見を認めないことが多いが

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