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12 脳卒中

脳卒中の疫学

脳卒中は高頻度の疾患であり,寝たきりの原因や死因として重要である.

脳梗塞や脳出血は動脈硬化素因をもつ40-50歳以降に多いが,くも膜下出血は動脈硬化素因のない30歳台にも珍しくはない.

脳卒中は要介護1~3となる原因疾患で認知症についで多く,要介護4-5の原因疾患としては最も多い〔2019年国民生活基礎調査の概況〕.

脳卒中は悪性新生物,心疾患,老衰につぐ死因の第4位である〔2021年人口動態統計〕.

病型別割合(n=19,841)

病型別の平均年齢と性差


脳卒中のリスク要因

高血圧症・高脂血症・喫煙・肥満は,頻度が高く修正可能な脳卒中のリスク要因として重要である.

心房細動は心原性脳塞栓症の最重要リスク要因であるが,抗凝固療法によりリスクを低減できる.

脳卒中患者の既往歴

脳梗塞と脳出血のリスク要因

脳梗塞のサブタイプ別にみたリスク要因

心房細動に対するCHADS

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