髄膜炎の症候
◉発熱・頭痛・嘔吐・意識障害のうち2つ以上があれば髄膜炎を考える必要がある.
◉髄膜刺激徴候としては項部硬直以外にKernig徴候,Brudzinski徴候,頭部振盪試験が参考になるが,いずれの徴候が陰性であっても髄膜炎を除外することはできない.
◉皮疹はウイルス性髄膜炎でもみられるが,点状出血斑・紫斑は髄膜炎菌感染症を強く示唆する.
●急性髄膜炎の症候図
▶無菌性髄膜炎において尿閉を生じた場合,Elsberg症候群(meningitis-retention syndrome)とよぶ.
写真:髄膜炎脳炎と皮疹図
Fig. 1:ロッキー山紅斑熱(A,B),髄膜炎菌性髄膜炎(C),梅毒(D)による四肢の皮疹.
Fig. 2:HSV再活性化による斑状に分布する水疱(A),VZV再活性化によるデルマトームに沿った水疱(B),ベーチェット病による口内炎(C,D).
Fig. 3:Vogt-小柳-原田病に
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