診療支援
診断

14 髄膜炎

髄膜炎の症候

発熱・頭痛・嘔吐・意識障害のうち2つ以上があれば髄膜炎を考える必要がある.

髄膜刺激徴候としては項部硬直以外にKernig徴候,Brudzinski徴候,頭部振盪試験が参考になるが,いずれの徴候が陰性であっても髄膜炎を除外することはできない.

皮疹はウイルス性髄膜炎でもみられるが,点状出血斑・紫斑は髄膜炎菌感染症を強く示唆する.

急性髄膜炎の症候

無菌性髄膜炎において尿閉を生じた場合,Elsberg症候群(meningitis-retention syndrome)とよぶ.


写真:髄膜炎脳炎と皮疹

Fig. 1:ロッキー山紅斑熱(A,B),髄膜炎菌性髄膜炎(C),梅毒(D)による四肢の皮疹.

Fig. 2:HSV再活性化による斑状に分布する水疱(A),VZV再活性化によるデルマトームに沿った水疱(B),ベーチェット病による口内炎(C,D).

Fig. 3:Vogt-小柳-原田病に

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