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21 ギラン・バレー症候群(GBS)

ギラン・バレー症候群の疫学

急性発症の両側性弛緩性運動麻痺で発症するが,経過予後はおおむね良好であることを特徴とする免疫介在性多発根神経炎である.

全年齢で発症しうるが,高齢なほど罹患率が高い.

4週間以内に先行感染(上気道感染症やカンピロバクターなどによる腸管感染症)やワクチン接種歴を認めることがあり,症状は4週以内に頂点に達し,その後は軽快する単相性の経過をとる.

罹患率


先行感染の有無

病原体としてはジカウイルス,デングウイルス,チクングニアウイルス,EBウイルス,サイトメガロウイルス,水痘・帯状疱疹ウイルス,インフルエンザウイルス,カンピロバクター,マイコプラズマ,インフルエンザ桿菌,ヘリコバクター・ピロリ菌,レプトスピラが同定されているが,その他の腸管感染症や気道感染症,尿路感染症,肺炎にも続発しうる〔Trop Med Int Health. 2019 Feb;24(2):1

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