診療支援
診断

5 椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症

腰椎椎間板ヘルニア

人口の1%程度が罹患する病気で,壮年期男性に多い.

L4/L5やL5/S1に発生することがほとんどである.

人口の1%程度が腰椎椎間板ヘルニアに罹患する〔SpinePhila Pa 1976). 1996 Dec 15;21(24 Suppl):45S-56S. PMID:9112324〕.


手術を受けた腰椎椎間板ヘルニアの疫学(n=2,504)


腰椎椎間板ヘルニアの臨床診断

デルマトームに沿った高度の下肢痛(坐骨神経痛)を認めることが多い.

SLR試験が陰性ならば腰椎椎間板ヘルニアの可能性は下がる.

SLR試験が30°で陽性となったり,対側SLR試験が陽性ならば,腰椎椎間板ヘルニアに特徴的である.

神経根の障害部位の推定と重症度を評価するため,L4~S1支配の運動・感覚・深部腱反射を確認する.

膀胱直腸障害・会陰部感覚障害があれば専門家に迅速なコンサルトを要する.

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