病態
Griffithsは,本症を発症時期と臨床像から5型に分類したが,その後6型(HIV関連型)が加えられ,現在6型に分類されている.1型(古典的な成人発症型)が,全体の約半数を占め,1~3年で自然治癒する.2型(非定型の成人発症型)は経過が長く,魚鱗癬様の臨床像を示す.3型(古典的な若年発症型)は若年発症例で,1~3年で自然治癒することが多い.4型(限局性の若年発症型)では,肘や膝などに角化性紅斑と毛孔性丘疹を生じる.5型(非定型の若年発症型)は幼小児期に発症し,慢性の経過をとり,常染色体性優性遺伝性で,CARD14の機能獲得変異による自己炎症性角化症である.
【頻度】発症年齢は,小児期と40~60歳の成人にピークが認められる.男女差はない.
【病因・発症機序】病因は多くの症例で不明であるが,5型はCARD14の機能獲得変異による.遺伝子CARD14によってコードされる蛋白CARD14は,
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