病態
皮膚組織の良性の過増殖性病変.加齢や肥満,インスリン抵抗性,末端肥大症との関連が指摘されている.また,同症はBirt-Hogg-Dubé症候群(FLCN遺伝子変異による常染色体顕性(優性)遺伝性疾患)の症状の1つである.同義語として線維上皮ポリープ(fibroepithelial polyp),スキンタッグ(skin tag),軟性線維腫(soft fibroma)がある.
診断
臨床所見上,①数mmほどの病変と②10~20mmほどの病変に分類される.①は表面に細かい皺を有する1~2mmの軟性の丘疹(図24-13)図や,長さ数mmまでの表面平滑な軟性の糸状丘疹(図24-14)図を呈する.皮膚色~黒褐色を呈する.どの部位にも生じうるが,特に頸部や腋窩,眼瞼周囲に多発する.病理組織上,表皮は軽度~中等度に肥厚する.角化や乳頭腫状態が目立つ場合がある.まれにhorn cystを有する.結合組