病態
LyPと原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫(→参照)は類似の組織所見を示し,同一スペクトラムの疾患群とされ,両者を包括する概念として原発性皮膚CD30陽性リンパ増殖異常症の名称が用いられている.
診断
【鑑別診断で想起すべき疾患】虫刺症や結節性痒疹,急性痘瘡様苔癬状粃糠疹などが挙げられるが,経過が異なることから,臨床的に鑑別可能である.
【問診で聞くべきこと】自覚症状と臨床経過の確認が重要.LyPの皮疹は通常痒みはない.また,皮疹の再燃,自然寛解を繰り返すことが最も大きな特徴である.
【臨床症状からの診断】個疹は数mm~1cmの暗赤色結節であり,徐々に増大して中央が痂皮化し,1~3か月の経過で瘢痕を残して自然消褪することを繰り返す.まれに皮疹は2~3cmに達することがある.
【必要な検査とその所見】皮疹の性状,臨床経過,および生検組織所見により診断を確定する.
【病理組織学的検査】基本的な組織所見は
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