▼定義・病態
TSCは,TSC1遺伝子,TSC2遺伝子の異常の結果,その遺伝子産物であるhamartinとtuberinに異常を生じ,下流のmTORC1が恒常的に活性化することにより,全身の種々の臓器に過誤腫をきたし,てんかんや自閉スペクトラム障害,学習障害などの神経症状および白斑を生じる,頻度1/6,000人の常染色体優性遺伝性の疾患である(図10-107図).
症状や程度,発症時期はさまざまで,まず胎児期の多発性横紋筋腫,乳児期には点頭てんかんなどのてんかん,自閉症スペクトラム障害などの発達障害や学習障害などで代表される知的障害,TSC関連神経精神症状(tuberous sclerosis complex-associated neuropsychiatric disorders:TAND),上衣下結節(subependymal nodule:SEN),時に上衣下巨細胞性星状細胞腫(s
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/ビガバトリン《サブリル》
- 治療薬マニュアル2024/シロリムス《ラパリムス》
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/まだら症(限局性白皮症,部分的白皮症)
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/母斑様基底細胞癌症候群
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/基底細胞癌
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/好酸球性血管リンパ球増殖症
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/木村病
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/皮膚線維腫
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/Langerhans細胞組織球症
- 新臨床内科学 第10版/(4)マリネスコ-シェーグレン症候群
- 新臨床内科学 第10版/2 神経線維腫症1型(フォン・レックリングハウゼン病)
- 今日の整形外科治療指針 第8版/悪性末梢神経鞘腫瘍