適応 骨髄移植時のHLA適合同胞間移植では第一選択薬としない.カ錠 0.5・1・1.5・2・3 mg❶-❻(❻はプログラフのみ),5 mg❶❺,顆❶❷,徐放カ❶,注❶.❶腎・肝・心・肺・膵・小腸移植の拒絶反応抑制,骨髄移植の拒絶反応・GVHDの抑制 ❷重症筋無力症 ❸関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る) ❹ループス腎炎(ステロイドが効果不十分,又は副作用により困難な場合) ❺難治性(ステロイド抵抗性・依存性)の活動期潰瘍性大腸炎(中等症-重症に限る) ❻多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎
用法 臓器移植では血中濃度高値による副作用,低値の拒絶反応・GVHDを防ぐため,トラフ値を参考にして投与量を調節.特に移植直後・投与開始直後は頻回に血中濃度測定.カ錠顆徐放カ血中トラフが20 ng/mLを超える期間が長い場合,副作用が発現しやすくなる ❶カ錠顆⑴腎移植:移植2日前より1回0.15 mg/kg,2回/日 術後初期1回0.15 mg/kg,2回/日,徐々に減量 維持1回0.06 mg/kg,2回/日.⑵肝移植:初期1回0.15 mg/kg,2回/日,徐々に減量 維持0.1 mg/kg/日.⑶心移植:初期1回0.03-0.15 mg/kg,2回/日.拒絶反応発現後に投与開始では1回0.075-0.15 mg/kg,2回/日.安定した状態が得られた後,徐々に減量して有効最少量で維持.⑷肺移植:初期1回0.05-0.15 mg/kg,2回/日,安定した状態が得られた後,徐々に減量して有効最少量で維持.⑸膵・小腸移植:初期1回0.15 mg/kg,2回/日,徐々に減量して有効最少量で維持.⑹骨髄移植:移植1日前より1回0.06 mg/kg,2回/日,移植初期は1回0.06 mg/kg,2回/日,徐々に減量.GVHD発現後に投与開始では1回0.15 mg/kg,2回/日