診療支援
検査

アミノ酸分析2種類(チロシン,フェニルアラニン)   558点
analysis of amino acid(tyrosine,phenylalanine)
亀子 光明
(群馬パース大学教授・医療技術学部検査技術学科)

基準値

・チロシン(Tyr):40.4~90.3nmol/mL

・フェニルアラニン(Phe):42.6~75.7nmol/mL


測定法 高速液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)法


検体量 血漿0.2mL


日数 3~5日


目的 ①先天性アミノ酸代謝異常,②肝障害の重症度判定,③栄養状態把握


NOTE‍ 保険点数:「保険注意」を参照のこと


Decision Level

●TyrおよびPhe基準値以上

[高頻度]肝疾患(肝硬変,劇症肝炎,肝性脳症),先天性代謝異常(高フェニルアラニン血症,高チロシン血症,シトリン欠損症など) [可能性]肝疾患,アミノ酸代謝異常症,栄養過多,糖尿病 [対策]肝疾患に対しては精査と治療,必要に応じ特殊組成アミノ酸製剤の輸液によりアミノ酸バランスを補正.先天性代謝異常に対してはアミノ酸分析による解析と食事療法の実施〔Phe除去ミルク,中鎖脂肪酸トリグリセライド(MCT)が多い

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