基準値

●蓄尿

・通常食：0.4～0.95g/日

・プリン制限食：0.3～0.6g/日

●尿中尿酸排泄量(E_UA)　0.48～0.51mg/kg/時

●尿酸クリアランス(C_UA)　7.3～14.7mL/分

●％尿酸クリアランス(％C_UA/C_cr)＝FE_UA　5.5～11.1％

NOTE‍　尿酸クリアランス(C_UA)とFE_UA

‍　‍　C_UA＝｛U_UA(mg/dL)×V(mL/分)/P_UA(mg/dL)｝×｛1.73/体表面積(m²)｝

　　FE_UA＝〔｛U_UA(mg/dL)×P_cr(mg/dL)｝/｛P_UA(mg/dL)×U_cr(mg/dL)｝〕×100(％)

‍　‍　‍　U_UA：尿中尿酸濃度

‍　‍　‍　P_UA：血清中尿酸濃度

‍　‍　‍　P_cr：血清中クレアチニン濃度

‍　‍　‍　U_cr：尿中クレアチニン濃度

‍　‍　‍　V：単位時間当たり尿量

測定法　酵素法(ウリカーゼ・ペルオキシダーゼ法)

検体量　24時間蓄尿の全尿の一部または随時尿5mL

日数　2～4日

目的　①腎尿酸排泄量の測定，②尿酸・プリン体代謝異常の鑑別診断

Decision Level

●尿中尿酸排泄量0.3g/日以下(減少)

[高頻度]尿酸排泄低下：特発性排泄低下型高尿酸血症(排泄低下型痛風)，腎不全，脱水，飢餓，慢性アルコール摂取，薬剤による尿酸排泄障害〔サイアザイド系利尿薬，ループ利尿薬，抗結核薬ピラジナミド，シクロスポリン，少量のサリチル酸(アスピリン)など〕．尿酸産生低下：キサンチンオキシダーゼ阻害薬(アロプリノール，フェブキソスタット，トピロキソスタット)，重症肝疾患　[可能性]尿酸排泄低下：中枢性尿崩症，Bartter症候群，糖尿病性ケトアシドーシス，重症の呼吸性アシドーシス，腎血管性高血圧，腎性尿崩症，妊娠高血圧症候群，低食塩食．尿酸産生低下：キサンチンオキシダーゼ欠損症(キサンチン尿症)，プリンヌクレオシドホスホリラーゼ(PN