診療支援
検査

プロコラーゲンⅢペプチド〔P-Ⅲ-P〕   136点
procollagen Ⅲ peptide
片倉 芳樹
(あおば胃腸内科クリニック院長)
四柳 宏
(東京大学医科学研究所教授・先端医療研究センター感染症分野)

基準値 0.3~0.8U/mL


測定法 IRMA法


検体量 血清0.3mL


日数 3~5日


目的 肝線維化の程度の把握


Decision Level

●0.8~1.8U/mL(軽度増加)

[高頻度]急性肝炎,慢性活動性肝炎,アルコール性肝障害,肝硬変,肝細胞癌,原発性胆汁性肝硬変 [可能性]肝線維症,肺線維症,骨髄線維症,関節リウマチ [対策]肝機能検査,他の線維化マーカー・腫瘍マーカーの測定,画像診断,肝生検

●1.8U/mL以上(高度増加)

[高頻度]肝硬変,肝細胞癌 [可能性]急性肝炎,甲状腺機能亢進症,慢性腎不全 [対策]「軽度増加」と同様


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 プロコラーゲンはコラーゲン合成過程における前駆体である.細胞内で合成されたプロコラーゲンは,細胞外で両端をエンドペプチダーゼにより切断されてコラーゲンとなる.P-Ⅲ-Pはこのとき切断されたN末端側のペプチドである.血中P-Ⅲ-P

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