診療支援
検査

ロイシンアミノペプチダーゼ〔LAP〕   11点(包)
leucine aminopeptidase
片倉 芳樹
(あおば胃腸内科クリニック院長)
四柳 宏
(東京大学医科学研究所教授・先端医療研究センター感染症分野)

基準値 30~70U/L


測定法‍ L-leucyl-p-nitroaniline基質法


検体量 血清0.6mL


日数 1~2日


目的 肝・胆道の閉塞状態の把握


Decision Level

●70~200U/L(増加)

[高頻度]胆石,胆嚢炎,急性肝炎,アルコール性肝障害,肝細胞癌,転移性肝癌 [可能性]慢性肝炎 [対策]ビリルビン分画・胆汁酸測定,胆道系酵素の測定,画像診断

●200U/L以上(高度増加)

[高頻度]肝細胞癌,転移性肝癌,胆石症による胆道閉塞,薬物性肝炎 [可能性]家族性高LAP血症 [対策]「増加」と同様,問診(薬剤使用歴)


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 LAPはペプチドのN末端を切ってロイシンまたは他のアミノ酸を遊離する酵素である.肝,腎,小腸,膵などに分布する.肝ではミクロソーム膜および胆汁分泌側の膜に活性をもつ.肝炎では細胞障害により逸脱することが考えられ,胆汁うっ滞や薬物性

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